山形、米沢の女性作家団体の作品が並ぶ合同展=米沢市・よねざわ市民ギャラリー

山形女流美術・米沢女流作家合同展が25日、米沢市のよねざわ市民ギャラリーで始まった。両団体の作家65人が制作した、女性ならではの視点や感受性で表現された作品を展示している。30日まで。

米沢女流作家展は10年以上前から毎年開かれている。主催の市芸術文化協会が今年創立60周年となり、親交のある山形女流美術も昨年発足35年を迎えたことから、両団体の節目を記念して初の特別展を開いた。

日本画、洋画、工芸、写真、書の各部門で、40~90代の多彩な作品が並ぶ。生命力を感じさせる庭のタチアオイ、平和を願い子を抱きしめる母親、雄大な冬山と小川の風景画など、大作も多く、訪れた人がじっくりと眺めていた。

合同展の清水恵子実行委員長(S49卒)は「描くことに性別は関係ないが、女性特有の花の捉え方や母性のように包み込まれる感覚になる作品が多い。好きな作品を見つけてもらえたらうれしい」と話した。最終日の30日午後1時半からはギャラリートークや書道吟が行われる。

2024年6月26日山形新聞より