米沢市の米沢五中(田畑広志校長・S62卒、190人)が学校統合により2025年に閉校することを受け、米沢アマチュア無線クラブは地域貢献の一環で、同校の歩みを振り返る期間限定の記念局を開設した。さまざまなイベントやクラブメンバーの自宅などで随時運用し、多くの人たちが同校を知り、これまでの歩みを思い返す機会を提供する。

開局を記念し、無線を体験運用する田畑広志校長(右・S62卒)ら=米沢市・米沢五中

来年閉校控え 生徒にエール

記念局の名称は「米沢五中閉校メモリアル記念局」。記念局は6月30日から11月30日までの5カ月開局する。識別信号(コールサイン)は「8N7Y5JH」で交信した相手には同校などの写真をあしらった交信証(QSLカード)を送る。

同校で6月30日に開局式を開催。田畑校長が体験運用し、交信者からは「地域の子どもの数は減少傾向にあるが、生徒たちにはこれからも精いっぱい頑張ってほしい」とエールが寄せられた。田畑校長は「閉校の寂しさはあるが、多くの人から寄せられた声援をこれからの挑戦に生かしていきたい」と語った。

今後はメンバーが自宅などで随時交信するほか、7月の最上川源流米沢紅花まつり、9月のなせばなる秋祭り、10月の同校体育祭などでの体験運用を予定している。玉橋博幸実行委員長(同市中田町)は「閉校を前に、さまざまな機会を捉えて同校への関心を高めていきたい」と話した。

2024年7月10日山形新聞より