進藤俊彦代表(S50卒)の講話で伊達政宗と食の関わりなどを学ぶ生徒=米沢市・九里学園高

伊達三日月街道活性化協議会(進藤俊彦代表・S50卒)は本年度、米沢市の九里学園高で、伊達政宗を通じて食を考える「伊達料理教室」を実施する。料理研究家や野菜ソムリエを講師に招き、政宗が生きた時代の料理などを生徒と調理・試食し、理解を深める。3日は初回講話が行われ、進藤代表が政宗と食の関わりなどを伝えた。

政宗は、自ら献立を熟考して調理師振る舞うなど、食に対する情熱を強く持っていたことでも知られる。「派手さと実質」を兼ね備えた政宗にならい、食の「楽しさと大切さ」を高校生に知ってもらおうと、同協議会と同校が初開催。フードデザイン授業を選択する2、3年生計約90人が、1月までに計6回受講する。

講話では、進藤代表が政宗の「馳走とは旬の品をさりげなく出し、主人自ら調理して、もてなすことである」という言葉を引用。「ずんだや仙台味噌、伊達巻きなどを考案したという説もある」と料理好きだったことを紹介した。3年小関真和斗(18)は「政宗がここまで料理のことを思っているとは知らなかった。昔の食についてもっと知りたいので調理が楽しみ」と話していた。

今後生徒は、奇抜でかっこいい料理を意味する「伊達『な』料理」と、政宗が生きた時代の食をイメージ「伊達『の』料理」の各料理コースを交互に受講。調理や試食を通じ、政宗と食についての理解を深める。

2024年9月4日山形新聞より