来場者に作品を紹介する沖津信也さん(76・S41卒)=仙台市・仙台三越

米沢市の洋画家沖津信也さん(76・S41卒)の個展「奥細道・神秘の風景」が4日、仙台市の仙台三越で始まった。沖津さんは日展会友で画業56年を迎えた今も、風景を写実的に捉え、現場の空気感を再現しようと県内外の山や谷に分け入り、現地で筆を握っている。

今回は「祈り・新緑(羽黒五重塔)」などの大作のほか、「鎮魂の海(夕照松島)」「新緑秋保大滝」など宮城県ゆかりの作品を含め60点ほどを展示している。「朝霧や自然光などその場の空気をいかに表現するかがポイント。真実をありのままの姿で表現してきた」と話す。会場には現地での制作の様子や風景を収めた動画を放映し、作品と見比べて精緻な写実力を実感できる。

9日まで、仙台市での個展開催は2年ぶり5回目。チャリティー展として、売上金の一部を医療関係者の支援に充てるという。

2024年9月5日山形新聞より