長井市の長井高(上浦勤校長)1年生を対象にした「高校生と地域企業などの交流事業」が10日、同校で行われた。観光まちづくり会社プラットヨネザワ(米沢市)の宮嶋浩聡社長(H15卒)が、生徒160人に地元で働く意義などについて講演した。
米沢市出身の宮嶋社長は海外留学や民間企業勤務などを経てUターンした。事業立ち上げの経緯などを「貢献すべき地域がこの先も継続できるのかとの危機感が原点」と語り、「地域に魅力があれば世界中から人が来る。『金、人、情報』という経営資源が入ってくるベースをつくることができれば、地方で働く受け皿にもなり得るはずだ」と説いた。
年収面などの現実にも触れ「インパクトと自分らしさ」を地方で働く理由に挙げ、「事業に対するダイレクトな反応はやりがいにつながる」「肩ひじ張らず自分らしく生活できる生き方は幸せなこと」と強調した。
その上で「優れるな異なれ」をキーワードに、自分にしかできないこと、自分が生きる場所を探すことに努力を向けた方がいい。ユニークであることは大きな武器になる」と説いた。
県置賜総合支庁と同校が共催した。
2024年9月18日山形新聞より