環境やまがた大賞表彰式=山形市・山形国際交流プラザ

多彩な催しを通して環境問題への理解を深めてもらう「やまがた環境展」が19日、山形市の山形国際交流プラザで始まった。環境やまがた大賞の表彰式が行われ、本年度受章者の蔵王山岳インストラクター・山口勝美さん(75)=上山市=と「歴史の道土木遺産萬世大路保存会」(米沢市、梅津幸保会長・S39卒)をたたえた。

山口さんは蔵王山系の専門家として、環境保全に向けた県民の行動変容を促す啓発に力を入れる。山形新聞・山形放送8大事業「みどりの学び 蔵王樹氷再生プロジェクト」ではガイド役を務め、樹氷を形成し、枯死被害が甚大なアオモリトドマツの現状などを伝えている。同保存会は米沢市と福島市を結ぶ「万世大路」を地区の宝として継承し、散策路の草刈りなどの環境保全活動に取り組む。

歴史の道土木遺産萬世大路保存会・梅津幸保会長(S39卒・2020年5月10日山形新聞より)

表彰式で山口さんは「今後も蔵王を訪れる人や自然と向き合い、美しい環境を守りために一人一人の思いを強くする活動に努める」と強調。梅津会長は「散策路の豊かな自然を目的とするリピーターも多い。『国の宝』になれるよう環境保全に尽力する」と語った。

環境展は県などの実行委員会が主催し20日まで。協賛事業の「エコライフやまがた2024」などを併催し、企業・団体の環境保全ブースなどを設ける。20日は元モーグル女子日本代表の上村愛子さんのトークショーが行われる。

2024年10月20日山形新聞より