南陽市のラーメンを全国に売り込むため、同市が2016年に立ち上げた「ラーメン課R&R(ラーメン・レボリューションの意味)プロジェクト」で顧問に就くのが丸森周平さん(44・H10卒)だ。赤湯温泉にある老舗ホテルの社長だが、白岩孝夫市長に就任を請われたのだとか。“実力”のほどを尋ねると「去年食べたのは307杯か308杯」とさらり。味わった一杯はすべて自身の交流サイト(SNS)で発信する。その魅力を聞いた。
「10月末までで235杯。加点方式で楽しむ」
―ほぼ毎日食べているといっても過言でない。
「昼はだいたいラーメンを食べに出かけます。今年から昼食会を兼ねた会合に出る機会が増えたので、ペースは落ちましたが、10月末までで235杯に達しています」
―行き先は地元ですか。
「はい。南陽が中心で隣の高畠、上山などに行くこともあります。昼休みの時間の制限もあるので、そう遠くへは行けません」
―飽きませんか。
「南陽のラーメンの特徴は、店によって味が違うところです。赤湯で言えば中太ちぢれ麵が多いのですが、スープの味がそれぞれ違います。いろんな味わいを楽しめるので飽きることはありません」
―ラーメン好きはいつからですか。
「子どもの頃、家族でラーメンを食べに行くのが楽しみでした。米沢興譲館高、山形大工学部に進んだのを機に、地元赤湯とは違った米沢ラーメンの細麵も好きになりました。家業を継ぐ前に関東圏で働いた際、有名店の食べ歩きをすることも多かったです」
―古里に戻っても変わらずラーメン好き。
「東京の名店に引けを取らない店は地元にもあります。東京は少し硬めの麵を売りにした店が多く、私も好きでした。南陽に戻って、柔らかめの麵のおいしさにも気付きました。双方のおいしさを楽しめると、もっとラーメンが好きになると思います」
―店の味を楽しむこつはありますか。
「心がけているのは減点方式でなく、加点方式で食べるということです。前回食べた味と違うと感じることは間々あります。それでも『きょうのスープは鶏の味を前面に出してきたな』『昆布の風味が効いている』といったように捉え直すことで楽しめます」
―ラーメン課R&Rプロジェクトがすすめる「なんようしのラーメンカードラリー2024」が展開中ですね。
「22年度に参加店を全て回る『完全制覇賞』をいただきました。前回は達成できませんでしたが、今回は狙います」
2024年11月17日山形新聞より