金子みすゞの詩の世界を歌で表現したいと語る松倉とし子さん(S48卒)=米沢市

ソプラノ歌手松倉とし子さん(山形市・S48卒)が長年親交のあった作曲家故・中田義直さんが手がけた金子みすゞ詩による童謡歌曲集「ほしとたんぽぽ」の全14曲を披露するコンサートを2月8日、同市七日町1丁目の十一屋七日町本店レストランで開く。歌曲集を全曲披露するとあって、練習にも力が入っている。

歌曲集は中田さんが松倉さんの声に合わせて、2年半かけて作曲し、1991年に完成した。金子みすゞの詩14編に「みすゞの心をみんなに伝えたい」という中田さんの思いが込められた美しい旋律が印象的な作品だ。中田さんは2000年5月に亡くなったが、同年3月、松倉さんとのコンサートでも披露された思い出の作品となっている。

今回のコンサートでは、松倉さんが歌の合間に、歌曲集が作られた経緯や中田さんとの曲作りの思い出などを紹介する。ピアノは小野弘子さん(米沢市)が演奏。松倉さんは「みすゞの詩は、誰の心にもある優しさに気付かせてくれる。聞いた後にほっこりするようなコンサートにしたい」と話している。

開演する午後3時、チケットはケーキとコーヒー付きで3000円。問い合わせは十一屋七日町店023(622)0011。

2025年1月17日山形新聞より