遠藤友紀雄さん(S58卒)からの投稿です。

聴く、見る、演奏「かっこよさ知って」

小国町小国中教諭の今琢生さん(61・S57卒)=同町尻無沢=が、サックスの楽しみ方を紹介する冊子を作った。お薦めのアルバムや県内のジャズスポット、練習方法などを初心者向けに細かく説明する内容。今さんは「サックスのかっこよさや音を紡ぐ楽しさを多くの人に知ってもらいたい」と力を込める。

サックスの楽しみ方を紹介する冊子を作製した今琢生さん(S57卒・スキー部)=小国町

今さんは高校時代、ラジオで流れたジャズを聴き、サックスに興味を持った。都内の大学で軽音楽部に入りテナーサックスの吹き方を学んだ。30代で小国町にUターンし、その後演奏を再開した。現在は週末に本県や新潟県などで開かれる音楽イベントに仲間と出演し、演奏を披露している。

冊子のタイトルは「Weekend サックス吹きのJazz Life」とし、「聴く」「見る」「演奏する」に分けてそれぞれを紹介した。お薦めのCD約20枚のタイトル、ラジオ番組、雑誌を解説付きで取り上げたほか、県内のジャズが聴ける喫茶店など10施設を写真付きで掲載。演奏の項目では、山形、新潟両県にある楽器を販売する5店舗について、レッスンや修理、試奏の可否などを合わせて説明している。

約30年前から自身の音楽活動などをインターネットで紹介してきたホームぺージの内容を集約し、一冊にまとめた。今さんは「地方でサックスを始めたり、ジャズを聴きに行ったりするのは難しいというイメージを払拭したかった」とし、「少しでも興味のある人が始める入口になったらうれしい」と語った。

A4判でページ、250部を作った。仲間と演奏した曲を収録したCDと合わせて、ジャズ喫茶「OCTET」(山形市)、カフェブラウン(米沢市)、音楽アズム舘(長井市)、日常茶飯美(小国町)で無料配布している。

2025年2月11日山形新聞より