「やまがた絆の森」協定を締結した吉村美栄子知事と内田健一社長、伊藤清幸代表理事(左・S43卒)=県庁 県は13日、米沢市入田沢の旧八谷鉱山を維持管理するエコマネジメント(東京、内田健一社長)、鉱山周辺の森林管理者の田沢自彊会(同市、伊藤清幸代表・S43卒)と、森づくり活動を通じた地域活性化などを目的とする「やまがた絆の森協定」を締結した。
同社は八谷鉱山を運営していた三菱マテリアルの子会社で、現地に事務所を設けて休廃止後の排水処理などを担う。2022年8月の大雨で、事務所周辺の土砂崩れが発生した経験を踏まえ、適切な森林管理による土砂災害防止などを目的に保全活動に取り組む。
協定の対象地域は「エコフォレスト八谷の森」と銘打った入田沢地区のスギの人工林約36ヘクタール。期間は29年度末までの5年間で、同社は年間3~5ヘクタールの間伐などの森林整備にかかる資金を同会に提供し、県は技術支援などを行う。
締結式が県庁で行われ、内田社長は「地域との共存・共栄を図りながら、持続可能な森づくりを推進する」、伊藤代表は「自然災害や気候変動の影響を受けにくい、強靭な森づくりを目指す」と述べた。同協定の締結は40企業・団体目で、活動エリアは38地区となった。
2025年2月14日山形新聞より