米国プラスチック技術者協会からフェローの称号を授与された伊藤浩志教授(S59卒)=米沢市・山形大米沢キャンパス

山形大は13日、同大学大学院有機材料システム研究科の伊藤浩志教授(59・S59卒)=高分子成形加工=が米国プラスチック技術者協会から、名誉称号「フェロー」を授与されたと発表した。プラスチック工学で世界最大の組織で、日本の大学や企業に所属する研究者への授与は4人目。プラスチック成形加工で幅広い実績を上げた点が評価された。

伊藤教授は企業などと共同し、プラスチック表面に微細な加工をすることで、強度や機能を向上させる研究に取り組んできた。国際学術誌に約190の論文が掲載されたほか、20件以上の特許を取得している。

同協会は支部を含めると84カ国6万人以上の会員を擁する。これまで368人にフェローの称号が授与されている。伊藤教授は2018~24年、同協会日本支部長を務めた。「多くの人の支援、一緒に研究してきた学生、仲間に感謝したい」と話した。

2025年3月14日山形新聞より