学習面や就労相談 義務教育機関の15歳から対象
学校や仕事などで悩みを抱える若者向けサポート施設「Youth+(ゆうぷら)なんよう」が来月3日、南陽市のJR赤湯駅東口近くに開所する。義務教育機関にある15歳から40歳ぐらいまでの利用者を受け入れ、学習面や就労相談などについて専門知識を持つスタッフが伴走支援する。
「ゆうぷらなんよう」入り口に掲げるパネルを手にするWith優の白石祥和代表(H12卒)ら。来月3日に開所する。=南陽市 中学3年生の年齢から対象にした点が特徴。事業を受託したNPO法人With優(米沢市)が運営する。代表の白石祥和さん(43・H12卒)は「義務教育を終えてすぐに社会から孤立すると支援機関とつなぐのが難しくなる。課題を抱えそうな子供とつながっておくことが大切」と説明する。
ゆうぷらは、市が本年度新たに取り組む「ひきこもりアウトリーチ支援事業」の拠点施設となる。白石さんは「利用者にとって先生や親などに話しにくい相談ができる場市にしたい」と話す。
開所日は毎週月曜から水曜の午前11時~午後4時が基本。利用者は登録が必要で原則、予約制となる。無料で利用できる。中学・高校の保健体育教員免許とキャリアコンサルタントの資格を持つ白石さんや、中学・高校の音楽教員免許を取得する社会福祉士の安達えりさん(41)、臨床心理士の水落万琳さん(25)が曜日ごとに担当し、利用者に接する。施設の開所以外に、利用者の自宅や学校などへ訪問し相談に応じるほか、企業と連携し就職支援も担う。
ゆうぷらは赤湯駅東駐車場東側の建物に入居。一部を改修し、15畳のスペースと6畳の和室がある。エアコン設置費などに充てる寄付金を募っている。問い合わせはWith優0238(33)9137。
2025年5月24日山形新聞より