あいさつを述べる野村研三会長(S39卒)=米沢市・中部コミュニティセンター 米沢出身の政治家木村武雄(1902~83年)の活動の功績を伝える「木村武雄伝承会」の発会式が25日、米沢市中部コミュニティセンターで開かれた。元県議の野村研三会長(79・S39卒)=同市李山=らが発起人となり、生涯や歴史を知る勉強会などを開催する。
木村は、鶴岡市出身の陸軍中将・石原莞爾(1889~1949年)の薫陶を受け、戦後は日中国交正常化に力を注いだ。政治家でありながら「元帥」との愛称で知られた。建設相を務めた。
発会式には賛同者や地元住民ら約60人が出席した。野村会長は「木村武雄の功績を調査し平和な世界をつくるヒントを見つけたい」とあいさつした。続いて木村の次男で元県議の莞爾さん(83)が基調講演した。
会員は約80人。木村に関する著作物の研究を進め、邸宅を修復した「木村武雄伝承館」=同市大町2丁目=の保存活用、日中友好に向けた講演会などを計画している。
2025年5月26日山形新聞より