米沢・With優の体験イベント

認定NPO法人With優(米沢市、白石祥和代表・H10卒)の子ども向けのレスキュー体験イベントが16日、米沢市の旧三沢西部小体育館で開かれた。初めて置賜広域行政事務組合消防本部の消防士がボランティアで参加し、子どもたちにロープを使った救助の方法や消防の仕事を紹介した。

子どもたちが消防隊員と交流し、ロープレスキューの一端に触れたイベント=米沢市・旧三沢西部小体育館

With優は子どもや若者の居場所づくり、就労支援を手がける。月1回、「小学生の日」と題して子供に体験学習を提供し、この日は置賜地域の小中学生6人が参加した。同消防本部の消防士4人が先生役を務めた。

子どもたちはハーネスやヘルメット、手袋を身に着けロープでの登はんに挑戦した。子どもたちは腕の力だけで懸命にロープを登ったり、力を合わせてロープを操り、白石代表を引っ張り上げたりしていた。写真パネルで火災現場や救急、救助での対応、防火活動など消防本部の仕事も学んだ。消防士の防火衣も着用し、重さや暑さも体感した。

参加した消防士たちは、業務で身に着けた専門的な技術を生かすボランティア活動「プロポノ」に取り組んでおり、仕事を離れている時間も、救助などの技術を磨いている。子どもと触れ合う機会をつくろうと、With優に体験イベントを持ち掛けた。米沢消防署勤務の高橋恵太さん(38)は「子どもたちが楽しんでくれて良かった」と話した。白石代表は「外部の人を招いた活動は少なかったので、貴重な機会となった」と話した。

2025年6月18日山形新聞より