須貝英彦教育長に(中央右)に要望書を手渡す近藤洋介市長と吉野徹代表(S43卒)=県庁

東南置賜地区の県立高校再編を巡り、米沢市、米沢興譲館と米沢東の両校同窓会などは25日、同市内に併設型県立中高一貫校の設置などを求める要望書を県教育委員会に提出した。

県教委は現在、高校の再編整備に関する「未来創造ビジョン」の策定作業を進めている。東桜学館(東根市)と致道館(鶴岡市)の整備効果を検証した上で、他学区への設置を検討するとしている。

要望書では、3大学がある米沢市内に中高一貫校を設けることで、連携を図り特色ある教育効果が期待できるとした。少子化における望ましい教育環境を踏まえ、米沢興譲館と米沢東の統合を推進し、通学しやすい市中心部への整備も求めた。

近藤洋介市長をはじめ、米沢新高校の早期整備を実現する会(仮称)の吉野徹代表(S43卒)、小嶋弥左衛門米沢興譲館同窓会長(S42卒)、鹿又優子米沢東高修誠同窓会長らが県庁を訪れ、須貝英彦教育長に要望書を手渡した。

近藤市長は「子どもたちに教育のチャンスを与える意味で中高一貫校は必要だ。地域の力、置賜の教育の力を高めたい」と述べた。須貝教育長は「米沢市内の高校の在り方を検討する中で、さまざまな意見を聞いていくことになる」と話した。

※写真左より加藤英樹米沢商工会議所会頭(S53卒)、鹿又優子米沢東高修誠同窓会長、吉野徹米沢新高校の早期整備を実現する会(仮称)代表(S43卒)、近藤洋介米沢市長、須貝英彦県教育長、佐藤哲米沢市教育長(S57卒)、小嶋弥左衛門米沢興譲館同窓会長(S42卒)

2025年7月26日山形新聞より