社会的性差について語る小野卓也さん(H4卒)=南陽市・沖郷中

南陽市沖郷中(多勢俊二校長)で26日、「ジェンダーに関わる講話」が開かれた。長井市草岡にある洞松寺住職小野卓也さん(51・H4卒)が講師を務め、社会的性差について語った。

小野さんは男児格差を示す「ジェンダーギャップ指数」に触れ、日本が世界の中で遅れている現状を説明。学校生活の中でも「男はこうあるべき、女はこうあるべき」という場面を見かけるのではないかと生徒たちに問いかけ「性差ではなく、個人差を考えることが大切」と説いた。

聴講した全校生徒221人を代表し、生徒会長の3年得政ちえりさん(14)は「生徒会の副会長と議長の枠は男女1名ずつと決められている。講話を参考に枠をなくすか否かなどみんなで議論していきたい」と述べた。道徳の授業の一環で、お互いの良さを認め合うことを目的に初めて開かれた。

2025年8月28日山形新聞より