化学普及功労者表彰を受賞

小学生に実験を通して理科の面白さに触れてもらおうと、米沢市理科研修センターなどが開催している体験教室「モバイルキッズケミラボ」で長年指導に当たった、同センター元専門指導員の遠藤浩さん(83・S35卒)=同市万世町片子=が、2024年度化学普及活動功労者表彰を受賞した。遠藤さんは「私だけではなく、取り組みに関わった全員への表彰だと思う」と述べた。

長年ケミラボで指導に携わった遠藤浩さん(S35卒)=米沢市

同表彰は、公益社団法人日本化学学会(東京都)が化学の普及活動を草の根で支えてきた功労者をたたえる。24年度は全国から大学教授や中学・高校の教諭ら計12人が選ばれた。

遠藤さんは高畠町出身の元小学教諭で、長く理科教育に携わったきた。ケミラボは、山形大工学部の協力を受けて実験中心に体験活動を展開し、02年度のスタート以来、参加総数は延べ1万5千人に上る。遠藤さんは退職後、02~18年まで指導員を務めた。液体窒素を使って物体を凍らせてみたり、電気の力でパンを焼いてみたりと、子どもにとって分かりやすく、興味を持ちやすい内容を実践した。

佐藤哲教育長は「子どもの興味関心を高める役割を長く担ってもらった。児童は理科にとどまらず、いろいろな不思議と出合い、自分の世界を広げたことだろう」と述べた。

「教える自分たちにも大きな学びがあった」と遠藤さん。「子どもたちを引きつけようと、回数を重ねる度に実験内容も充実していった。参加したみんなが楽しく学びを深めることに貢献できたならうれしい限り」と笑顔を見せた。

2025年9月5日山形新聞より