「印象―Exhibition Space」

変わり続けたい自分を作品に投影した。米沢市林泉寺3丁目の渡辺修一さん(75・S43卒)は今年2月に都内で開催された、東北芸術工科大生による現代美術のインスタレーションで感じた衝撃を油彩で表現した。若者の感性で生み出された空間演出を作品にした、あくなき探求心をぶつけている。

米沢興譲館高を卒業後、フランスやスペインへの旅を経て、長く市内の織物会社に勤務していた。還暦を過ぎた2012年、「悔いのない人生を歩みたい」と一念発起して同大に入学し、若者と共に学んだ。「若い人たちのエネルギーに感化された。今に続く制作への意欲につながっている」と振り返る。

今回と同様、再現描写ではなく、対象を捉えた際に自己の内面に浮かび上がる気持ちを作品に落とし込むように心がけている。「他者の評価は気にせず、さまざまな葛藤を通した自身との闘いに徹したい。これからも描きたいものを描き続けられる自分でありたい」と語る。

第80回県総合美術展(県美展)と第67回こども絵画展(こども県展)は15日まで。山形市の山形美術館。

2025年9月9日山形新聞より