場の空気感や瞬間の美を表現した作品が並ぶ沖津信也さん(右端・S41卒)の個展=山形市・県芸文美術館 米沢市の洋画家・沖津信也さん(77・S41卒)の個展「奥の細道と神秘の絶景」が12日、山形市の県芸文美術館で始まった。県内各地の風景を中心に、瞬間の美やその場の空気感を画面に取り込んだ写実作品が並ぶ。
日展会友などとして活躍する沖津さんは、奥の細道の行程をたどり、東北の絶景を巡って心揺さぶられた風景を描き続けている。今回はここ5年の近作を中心に、月山や最上川などを題材にした105点を展示。小国町小玉川の林道を描いた「光る道」は初雪がうっすら積もった林道に陽光が差し込み、朝もやが立ち上がる神秘的な瞬間を切り取った。「祈る・初雪」は神々しい羽黒山五重塔の前にたたずむ赤いコートの女性を印象的に描き入れた。
沖津さんは「県内には魅力的な風景がたくさんある。大地や歴史と対話しながら、その重みや深さを感じられるものを描きたい」と話した。会期は21日まで。
2025年9月13日山形新聞より




