活動支援金を受け取る長谷川憲治理事長(S40卒)=山形市・山形メディアタワー

山形新聞社は9日、悩みを抱えた人の電話相談に応じる社会福祉法人「山形いのちの電話」(長谷川憲治理事長・S40卒)に活動支援金10万円を贈った。本紙は9月10日付で活動を紹介する広告を掲載し、賛同した23の企業・団体からの広告料の一部を充てた。

山形市の山形メディアタワーで贈呈式が行われ、佐藤秀之社長が長谷川理事長に支援金を手渡した。長谷川理事長は「一人でも自殺者を減らすため、引き続きの支援をお願いしたい」と謝辞を述べた。同法人から井上弓子後援会長と永沢孝事務局長が出席した。

同法人によると、2024年の相談対応件数は8109件で過去10年間で最多だった。家庭や経済などの問題に起因し、孤独や孤立感を訴えるなど複雑化している。ボランティアの相談員は現在92人で、体調や仕事などを理由に辞める人がおり、目標の100人に至っていない。

相談は電話023(645)4343で毎日午後1~10時に受け付けている。毎月10日はフリーダイヤル(0120)783556で午前8時~翌日午前8時に対応している。

2025年10月10日山形新聞より