知事表彰を受けた柿﨑悦子さん(元校長・中央)と小笠原千秋代表理事=県庁 本年度の「県男女共同参画社会づくり功労者等知事表彰」の表彰式が16日、県庁で行われ、功労者表彰の柿﨑悦子さん(64・元校長)=米沢市下花沢3丁目、チャレンジ賞のNPO法人Sisterhood(山形市、小笠原千秋代表)をたたえた。
元米沢興譲館高校長の柿﨑さんは、理科教員として女子生徒と女性研究者の交流機会を創出するなど、理工系への進路選択を後押ししてきた。退職後は山形大ダイバーシティ推進室副室長を務め、研究者や大学院生の支援に尽力する。
2022年設立のSisterhoodは、フリースペースの開設などを通じて若年女性の居場所づくりや孤独・孤立感の軽減に取り組む。女性の県外流出抑止に向けたモデルケースになり得ると評価された。
吉村美栄子知事が受章者に表彰状を手渡し「誰もが希望する生き方で輝ける社会の実現につながる活動だ」とあいさつした。柿﨑さんは「性別にかかわらず生徒の力を存分に発揮させるため、教員の意識醸成が重要だ」、小笠原代表理事は「県内は女性が悩みを打ち明けられる場が少ない。福祉や行政と連携して支援を続けたい」と語った。
2025年10月17日山形新聞より




