瑞雲院会場、来年4月から・域内外の交流促進へ

歴史を通じた観光振興などに取り組む伊達三日月街道活性化協議会(米沢市、進藤俊彦代表・S50卒)は地元レストランなどと連携し、伊達氏ゆかりの同市にある瑞雲院(中川拳宗住職)で来年4月、イタリアン精進料理の提供を始める。日本文化を色濃く感じられる場所で特色あるメニューを味わってもらい、域内外の交流促進につなげたい考えだ。

参加者が多彩なメニューに舌鼓を打った試食会=米沢市・瑞雲院

歴史ある寺院を多くの人がつながりの場にしようと企画した。同協議会賛助会員で伊達政宗の大ファンというリストランテ喜右エ門(同市長手)の我妻喜一オーナーシェフ(57)が料理の考案で協力した。

1日に同寺で試食会を開き、メニューをお披露目した。キノコ類や野菜、豆、芋、 香草など多彩な食材を用い、見た目にも鮮やかに仕上げた。昆布だしを使って素材の持ち味を引き出したり、固さの異なる材料を組み合わせることで食感のハーモニーを生み出したりしたほか、酸味や辛み、甘みなど味わいに多様な変化を付け、精進料理ながら満足感のある内容とした。

お披露目されたイタリアン精進料理

進藤代表(69)は「お寺、イタリアン、精進料理、食事、歴史といったさまざまな要素を組み合わせることで、これまでになかった楽しみを多くの人に届けたい」と話した。ほかの地域でも同様の企画の展開を視野に入れている。

事前予約制で10人以上から受け付ける。現時点で料理は5500円で、1回につき5千円の場所代を想定している。問い合わせは進藤代表090(9258)2160。

構想2028年11月3日山形新聞より