「わが祈り」作曲者招き練習

高畠町の高畠混声合唱団(大場三枝会長)は、16日に町内で開催する設立30周年演奏会で、同町出身の童話作家浜田広介(1893~1973年)が作詞を手がけた歌「わが祈り」を、同合唱団として初めて披露する。広介はつながる命への思いを込めて作詞し、大正大(東京)などで歌われていた。合唱団メンバーは作曲した僧侶を招いて練習するなど、本番に向けて気持ちを高めている。

田中昭徳さんの指導で練習する高畠混声合唱団メンバー=高畠町文化ホールまほら

歌は「うつし世のわれは祈らん」で始まり「世のあわれ説かせたまえと ひたごころ秘めて祈らん」などと続く仏教賛歌。合唱指導者で現在は浅草寺(東京)で最高位の貫首(かんす)を務める田中昭徳さん(93)が作曲、広介が作詞をして66(昭和41)年に完成した。田中さんが指導した同大の合唱団などで歌われた。

広介を生んだ同町でもあまり知られていなかったといい、浜田広介記念館の館長を務め合唱団の一員として当日にタクトを振る金子研司さん(66・S53卒)が、演奏会で歌うことを提案。金子さんは「広介が母や祖母から教わった命を大切にする考えが表れている」と語る。

メンバーは歌に込められた思いを心に刻もうと、10月22日に田中さんを演奏会場の町文化ホールまほらに招き、指導を受けた。田中さんは自らアレンジした楽譜を配ってタクトを振り、気になる部分があると指揮を止め、「男声が一部ずれている」や「もっとテンポを速く」などと指摘。大場会長は「作曲者から直接話を聞き、曲の素晴らしさを改めて感じた」と話した。

計15曲を披露する演奏会は午後2時開演で、オープニングに続き1~4部を行う。オープニングは同町の高畠小、高畠中の愛唱歌。四季をテーマにした曲を歌うほか、近隣市町で活動する合唱団とともに歌声を響かせる。わが祈りは4部で披露する。入場無料。問い合わせは大場会長0238(57)4643。

2025年11月12日山形新聞より