ラベルに車両・売り上げ運転資金に

新商品を紹介する(左から)中村孝一次長、中井晃社長(S48卒)、武田和哲社長=長井市・山形鉄道本社

フラワー長井線を運営する山形鉄道(長井市、中井晃社長・S48卒)を支援しようと、酒造大手の大関(兵庫県西宮市)などは20日から、ラベルに同線の車両をあしらった日本酒「大吟醸アルミ缶(山形鉄道ラベル)」を数量限定で発売する。日本酒を通じて地方鉄道を支えるプロジェクトの第1弾で、同線の認知度向上と利用促進につなげる狙いだ。

両社と酒類卸の武田庄二商店(山形市、武田和哲社長)の3社が連携して企画した。売り上げの一部は山形鉄道の運転資金に充てられる仕組みで、鉄道ファン参加型の地域貢献モデルとして展開する。今後は全国各地の地方鉄道とのコラボも検討している。

フラワー長井線の車両をデザインした「大吟醸アルミ缶(山形鉄道ラベル)」

ラベルには、沿線4市町の花をテーマにしたラッピング車両のうち、南陽市をモチーフにした「さくら」車両の正面デザインを採用した。鉄道ファンに加え、春の行楽シーズンを前に、沿線の桜の名所を訪れる観光客の土産需要も見込む。

酒は国産米100%と大関独自の酵母で仕込み、リンゴを思わせるフルーティーな香りと、雑味のないクリアな飲み口、広がりのある余韻が特徴という。精米歩合は50%、アルコール度は15%、180ミリリットル入りで参考小売価格は550円。沿線自治体を中心に県内の酒販店や道の駅、南陽市のJR赤湯駅構内にある売店などで扱う。

長井市の山形鉄道本社で16日、記者発表した中井社長、大関広報営業本部の中村孝一次長、武田社長の3人は「列車に乗るだけでなく、日本酒を飲むことでも鉄道を応援してもらえれば」と、沿線の活性化に期待を示した。

2026年3月17日山形新聞より