米沢藩9代藩主・上杉鷹山の精神を普及させる「自力本願の地 米沢」推進協議会が本年度、鷹山ゆかりの白子神社(しろこじんじゃ・米沢市)でその精神を表す「自力本願」な生き方を教える全6回の定期講話会を開く。社会構造が激変する中、現代は自分で志を固め、道を切り開く生き方が求められる。単なる歴史講座ではなく、鷹山の思いや考え、生きざまと共に、過去の正解に頼らず生きるすべを伝える。

上杉鷹山が倹約誓詞を奉納し、自力本願な生き方について学ぶ定期講話会の会場になる白子神社=米沢市城北2丁目

特製用紙に誓い書き奉納も

17歳で藩主に就いた鷹山(当時は治憲)は破綻寸前に陥った藩財政を立て直すため、再建の決意と誓いを記した書状を白子神社に奉納。率先して倹約に励み、産業振興にも力を入れて財政再建に道筋を付けた。

地域ブランディングに取り組む同協議会は、再建を神に願うのではなく、自ら誓った点に注目。厳しい環境下で改革に挑み、何事も前向きに挑戦した鷹山の心意気を発信している。先行き不透明な今こそ、鷹山のように自分の在り方を問い直す機会を市民に提供しようと、講話会を企画した。

講話会は白子神社を「誓いの神社」と位置付け、開催する。市民や企業向けに開いた講座を6回続きに再編し、小学校高学年以上を対象に提供する。過去6回の講座はほぼ満席で、計約400人を集めた人気ぶり。講師は鷹山ら米沢の歴史に関する著書があり、講演活動にも力を入れる九里学園高(同市)の遠藤英教諭(S60卒)が務める。

講話会は開催日別に▽志▽自立▽勇気・行動▽判断力▽人望▽未来志向-のテーマを設定。それぞれ困難な状況下でも生き抜く道の切り開き方に加え、自己肯定感を高めて一歩を踏み出すための考え方、課題を見極める力、チームの主体的な動かし方、次世代のために成すべきことを伝える。

進路に悩んでいる人、組織のリーダー、子育てや教育に関わる人にお勧めという。単発参加も可能。同協議会は「多くの人に鷹山公の教えを生きる指針にしてほしい。白子神社を誓いの神社として広めたい」とする。講話修了後、誓いを特製用紙に書き、神社に奉納できる。料金は3千円。誓いを立てた証しとなる自力本願お守りも1個500円で販売する。

  • 日程とサブテーマ
    • 5月2日:上杉鷹山の志と行動から自分の生き方を見つめ直す
    • 7月4日:「できない理由」を「できる一歩」に変える
    • 9月5日:学びを行動に変える勇気
    • 11月14日:「まぜない思考」で本質を見極める
    • 来年1月16日:トップダウンからボトムアップへの転換
    • 同3月6日:AI時代を見据え、今の自分に何ができるのか

時間は午前10時~同11時15分。料金は一般2千円で米沢市内在住・勤務者は千円。小中高生は無料。定員は各回50人。

申し込みは上記のQRコードからアクセスできるウェブサイトで。締め切り各開催日の4日前。問い合わせは事務局の川島印刷0238(21)2211。

2026年4月27日山形新聞より