コンテスト入賞・2風味「義のクッキー」
NPO法人雲井龍雄顕彰会(米沢市、横山昭子理事長・S61卒)が開いた地域創生アイデアコンテストで入賞した米沢栄養大(同、是川晴彦学長)学生考案のクッキー缶が商品化された。松島屋菓子店(同、高橋一平社長)が「義のクッキー」として発売。明治維新期に活躍した雲井龍雄(1844~71年)の功績を県内外に発信する一助にする。1個1300円。
雲井龍雄をテーマにしたクッキー缶「義のクッキー」を考案した米沢栄養大4年の佐藤光希さん。同じく4年の小林莉音さんと考えた=米沢市・松島屋菓子店 雲井は幼い頃から学問に秀で、戊辰戦争では薩摩藩を批判する「討薩檄」を起草し、奥羽越諸藩の士気を高めた。士族救済の動きが反政府とされ、27歳で斬首されたが、国の将来を思い自らを貫く生き方は明治以降の若者に影響を与えた。
コンテストには雲井の精神を基軸に地域活性化策を考えようと、食品、イラスト、イベントの3部門でアイデアを募集。置賜地位域の高校生や大学生から寄せられた91件の中から書類選考を通過した16件が今年1月の最終審査に臨み、若者らの審査により各賞が決まった。栄養大4年の佐藤光希さん(21)=高畠町=と小林莉音さん(21)=鶴岡市出身=考案のクッキー缶は入賞。実現可能性の高さを評価されて発売に至った。
2人は顕彰会制作の冊子「雲井龍雄の世界」を読み、雲井の功績を学んだ上で応募案を考えた。雲井の存在や精神を幅広い世代にPRするため、老若男女が食べやすく、雲井の質実剛健なイメージに合うとしてクッキーに着目。さらに、「交流サイト(SNS)映えする特別感」が若者に人気で、食べ終わった後も小物入れとして使えるクッキー缶を採用した。
入っているのはココナツ風味とバター風味のクッキー。佐藤さんは「実現可能性を加味してアレンジしてもらい、素晴らしい商品になった。雲井の功績を次世代に語り継ぐきっかけになればいい」と喜ぶ。
高橋社長は「若者の思いを形にしたかった」と語り、コンテストを企画した顕彰会の屋代久・前理事長(S47卒)は「今後も若者に雲井の存在や功績を広めたい」と話した。クッキー缶の表面には、米沢鶴城高を今春卒業した三本愛奈さんが制作したイラストをデザインし、「米沢藩憂国の士 雲井龍雄」の文字を入れた。
2026年5月7日山形新聞より




