敷石、村再興「営み知って」
小国町のおぐに歴史文化研究会長の渡部真治さん(69・S50卒)=同町東原=が、越後米沢街道の歴史他や街道に深く関わった名もなき人に光を当てた「村人たちの地域創生~越後米沢街道・十三峠の村々の記録~」を自費出版した。過疎化が進む現代に生かせるものがあるとし「地域のために頑張った人たちの営みを知ってもらいたい」と話す。
渡部さんは同町の沢中地区出身。山形大人文学部文学科を卒業後、県内で小中学校の教員を40年務めた。退職後は同大学院社会文化システム研究科の修士課程を修了。現在は地元の歴史文化研究会で、古文書の研究などを続けている。
越後米沢街道は、置賜地域から新潟県下越地域に通じる約70キロの旧街道。第1章では敷石が整備されている黒沢峠の歴史を戦国時代から振り返る。敷石工事は悪路改良のために行われ、3万6800人以上が携わったことなどに触れている。第3章では、同町東部地区にあった小白子沢村という集落を取り上げる。天保の飢饉で村民が減ったが、中心的な役割を担っていた渡部四郎兵衛の親族が移住者を手助けし、村を再興させた事例を紹介している。
渡部さんは街道そばで生まれ育ったことから、思い入れがあるといい「昔の人の頑張りのおかげで私たちの生活があるんだとわかってもらえたらうれしい」と語った。本は5部構成で169ページ価格は1430円。問い合わせは渡部さん0238(62)2474。
2026年5月7日山形新聞より




