累計導入社数18万社以上・棚卸し助ける新機能も
クラウド型在庫管理システム開発のZAICO(ザイコ・米沢市、田村寿英社長・H14卒)がスマートフォンで撮影した物品をAI(人工知能)で自動識別し、簡単にデータ登録できる技術の特許を取得した。新技術は同システムの機能「撮るだけAI在庫管理」に搭載され、企業の省力化と生産性向上が飛躍的に進む。AIと動画を使い手間のかかる棚卸し作業を助ける機能も投入し、活用が広がっている。
省力化が飛躍的に進む「撮るだけAI在庫管理」を用いスマートフォンで製品を撮影した画像 同社は品物の入出庫をスマホで入力し、クラウド上で管理するアプリ「zaico(ザイコ)」を提供。さまざまな機能を追加しており、人手不足に悩む製造や販売などの現場で重宝され、累計導入社数は18万社以上に上る。
撮るだけAI在庫管理は画像認識と文字読み取りの技術を組み合わせた。入出庫時にスマホで品物を撮影すると、自動で対象製品の3候補を提示。作業者は候補の中から該当品を選ぶだけで在庫数を登録できる。
バーコードのない品物にも対応。製品知識がなくても簡単に処理でき、仕事の属人化防止にもつながる。事前学習の必要性や画像確認の待機時間もなく、作業時間を大幅短縮できる。
棚卸し作業の手間を省く機能「動画でAI棚卸」も開発した棚卸しは保有物品の在庫量を数え、帳簿上の在庫数と一致するか確認する作業。多くの会社や店が人力でこなし、業務効率化の足かせになっている。
新機能では、倉庫や棚に置いてある品物をスマホで動画撮影してアップロードすると、AIが映像と音声を解析。製品を自動識別し、数量もカウントする。解析結果は管理画面に表示され、作業者は内容を確認、修正するだけで済む。
品物の入出庫時に、動画から自動で数量をカウントする機能の開発も進む。zaicoの料金プランは6月から、機能を整理し使いやすく刷新する。新たな基本料金は使用可能な機能や人数によって違い、スタータープランを月額9878円、ベーシックプランを月額5万4780円にする。
田村社長は「ここまで簡単に使える画像認識システムは他にない」と強調。その上で「使い勝手が良いため、人手不足に悩む会社やIT(情報技術)に不慣れな会社にも使ってほしい」と話す。
2026年5月28日山形新聞より




