酒造会社の加茂川(白鷹町、小島一晃社長・H16卒)は公益財団法人日本さくらの会(東京)の「さくら専門委員」を務めた金田聖夫(さとお)さん(93)=同町=の功績をたたえようと、同社の日本酒を金田さんに贈った。贈呈式が11日、金田さんが入所する同町の特別養護老人ホーム白光園で行われた。
記念写真に納まる伊藤美由紀さん、金田聖夫さん、小嶋一晃社長(H16卒)=白鷹町・白光園 分身木手がけ国内外に苗木
小嶋社長が白光園を訪れ、「桜を守り育ててこられたことへの感謝を込めた。これからも桜のように長生きしてほしい」と、赤地に金色で箔押しを施した箱を手渡した。贈ったのは、10年熟成した生酛造りの純米古酒を使い、水の代わりに酒で仕込んだ2018年度の貴醸酒「加茂川」。酒で酒を醸す製法を、金田さんが長年培った接ぎ木の技になぞらえた。
金田さんは「本当にありがたい」と何度も礼を述べ、「こうして皆さんに気にかけてもらえることが何よりうれしい」と穏やかな笑みを浮かべた。愛宕神社(米沢市)の権禰宜伊藤美由紀さんは、金田さんが保全に尽力した同町の県指定天然記念物「薬師ザクラ」の折れ枝で制作した横笛を奏で、会場に澄んだ音色を響かせた。
「白鷹の花咲かじいさん」の愛称で知られる金田さんは、薬師ザクラをはじめ、枯死した釜ノ越サクラ(同町)などの分身木を手がけ、国内外に多くの苗木を届けた。1999年町制施行45周年記念式典で町から産業功労表彰を受けていた。
2026年7月24日山形新聞より




