温かみのある作品が並ぶ中村隆行さん(左・S50卒)の展示会=米沢市・よねざわ市民ギャラリー

ペーパークラフト作家中村隆行さん(69・S50卒)=米沢市木場町=の作品展「昭和茶飯事 追憶幻想」が、同市のよねざわ市民ギャラリーで開かれている。昔懐かしい日常を切り取ったペーパークラフトが来場者を郷愁の世界へいざなっている。23日まで。

テーマは「ダサくて、古くて、面倒くさい。それでも昭和が愛おしい」。昭和30~40年代の光景をモデルに、中村さんがここ15年ほどの間に手がけた約150点が並ぶ。母親がミシンをかけたり子どもの散髪をしたりする過程の様子、木造校舎の廊下で雑巾がけをする児童の姿など味わい深い表情で再現した。

「時の流れ」と題した作品は、男女1組が学生時代に出会い、結婚して晩年まで幸せに過ごす人生を春夏秋冬の移り変わりと重ね合わせて表現した。照明を落としたスペースでは、夜汽車や屋台など雰囲気ある夜の一コマも楽しめる。

中村さんは「人間のぬくもりなど大切にしていきたい価値観を込めた。多くの人に昭和の空気感を伝えられたらうれしい」と話している。

2026年8月10日山形新聞より