南陽・夕鶴の里 本作成、市内児童に配布
民話に接する機会が市民の間で減っているとして、南陽市の夕鶴の里(山田和男館長・S56卒)が白竜湖などに関する同市の民話や歴史をまとめた本を作り、市内各小学校の3年生向けに配布した。児童を通じ、家族など幅広い世代に興味を持ってもらうことが狙い。
小学生向けに民話の本を作成した『夕鶴の里』の山田和男館長(S56卒)=南陽市 小学校の教師だった山田館長によると、白竜湖は数多くの民話の舞台になっており、かつては社会科の教科書の副読本で触れられていたが、現在では記載されていないため、民話を中心に湖について学ぶ本を新たに作った。カリキュラムに地域の歴史が含まれる小学校3年生を配布対象とした。
タイトルは「南陽市の伝説民話と白竜湖のおはなし」でA4判、32ページ。同市を拠点にする民話語りの団体「民話会ゆうづる」の会長を務めた故小野田信吉さんが、以前作った紙芝居で描いた白竜湖や竜のデザインを採用した。前半で「鶴の恩返し」「双松の物語」といった市内に伝わる八つの民話を紹介し、後半では白竜湖の名前の由来や成り立ち、生息する植物や魚などを説明した。
山田館長によると、今年5月に市内5校を訪れ、計193部を各綱領に手渡した。校長たちから「児童に知ってもらいたいので、学習に活用させていただく」「授業で学ぶ機会がないため、非常に貴重な資料」などの反応があったという。
来年以降も毎年、小学3年生向けに配り続ける予定で、山田館長は「伝説民話が市内に多くあることを知ってほしい。多くの市民が関心を持ち、夕鶴の里にも来館してもらいたい」と話している、
2026年8月29日山形新聞より




