契約書に調印し、記念撮影する岡田昌彦元院長(左・S41卒)と古東麻悠医師=米沢市医師会館 県医師会(間中英夫会長)の医業承継支援事業で、成約2件目の契約締結式が9日、米沢市医師会館で行われた。譲渡側で岡田こどもクリニック(同市)の岡田昌彦元院長(78・S41卒)から承継側で「はぐみキッズクリニック」を11月に開院する古東麻悠医師(36)に診療所が引き継がれた。
岡田元院長は診療所を昨年末に閉院した。地元での小児医療継続を願い、昨年7月に同会のマッチングサイトに登録。今年2月に利用登録した古東医師と出会い、譲渡を決めた。
古東医師は横浜市出身で順天堂大医学部卒。小児科医として順天堂病院などに勤め、直近はシンガポールで診療所経営に携わった。知人を訪ねるうちに米沢市の魅力を実感し、開業を決めた。米沢市門東町1丁目にある建物を改装し、医療機器もそのまま使う。
締結式で、両者が契約書に調印した。岡田元院長は「多くの方の尽力で承継でき、心から感謝する」古東医師は登録から1年足らずで開業でき、初期投資も大幅に削減できる事業の利点を強調。「地元の期待に応え、後進のロールモデルになるよう精いっぱい務める」と語った。
はぐみキッズクリニックは一般小児科外来のほか、発達外来や、アレルギー外来を担い、オンライン診療も手がける予定。開院で同市の小児科医院は3カ所になる。承継支援事業は診療所の廃業を防ごうと、県医師会が昨年から取り組み、サイトには現在、25件の譲渡希望が登録されている。
2026年9月10日山形新聞より




