白鷹町出身の宇宙物理学者・佐藤文隆さんをたたえた「偲ぶ集い」=同町中央公民館 白鷹町出身で昨年9月に亡くなった宇宙物理学者・佐藤文隆さんを「偲ぶ集い」が19日、同町中央公民館で開かれた。ゆかりのある人たちが佐藤さんの教えや心に残った思い出をスピーチし、偉大な功績をたたえながら愛された人柄を懐かしんだ。
科学分野の翻訳家・青木薫さん(写真・山形市出身・S50卒)は「翻訳家としての道を切り開いてくださった恩人」と佐藤さんに感謝し、「『科学を市民の手に』『子どもたちに科学を』という思いを白鷹町にバトンタッチして旅立たれた」と語った。
親交が深く、共著がある編集者の艸場(くさば)よしみさんは、佐藤さんが「歴史をちゃんと勉強しなければならない」と説いていたエピソードを紹介。過去の失敗を繰り返さないことを含め「明日からの生きる手がかりは歴史の中にある、というお話だったのかなと思う」と述べた。
柴田晋平山形大名誉教授は20、21日に同じ会場で佐藤さんの研究室出身の人たちが、「白鷹町宇宙物理研究会」を開くことに触れ、「定期的に研究会を開いていただき、最新の物理を子どもたちに伝えられる時間を持つことができれば」と期待した。国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長による講演も行われた。
佐藤さんは名誉町民で、町に蔵書約5200冊を寄贈した、町立図書館が「佐藤文隆文庫」として公開している。
2026年9月20日山形新聞より




