米沢市上杉博物館の開館25周年記念特別展「上杉鷹山と米沢の学び舎(や)―藩校『興譲館』から近代の学校へ」が同館で開かれている。18日の内覧会では、興譲館を創設した第9代藩主上杉鷹山の教育に対する姿勢、当時の学問の様子などを伝える史料について、佐藤正三郎学芸員が解説した。

米沢藩士が文武両道に打ち込む様子を描いた史料を解説する佐藤正三郎学芸員=米沢市上杉博物館

特別展では、興譲館設置に向けた基本コンセプトを示した鷹山の指示書「総評」などが並ぶ。佐藤学芸員は総評の中の「年末の宿志、今まさに成る。時なる哉時なる哉」との記述に触れ「今こそ藩校設置を進める時だとのメッセージ。鷹山の非常に前向きな姿勢が表れている」と、米沢藩中興の祖が教育に懸けた熱量を紹介した。

川西町玉庭の神社に220年ほど前、藩士4人が奉納した絵馬にも注目した。右側に書道、左側には剣道に打ち込む様子が描かれ、当時の武将が文武両道に励んでいたことを伝える。佐藤学芸員は「学問や武芸に取り組む米沢藩士を描いた貴重な史料」と述べた。明治期の小学校日誌、山形大米沢キャンバス内にある旧米沢高等工業学校の外観写真なども展示している。

内覧会で曽根伸之館長(S57卒)は「米沢の人づくりの歩みや教育精神に触れるきっかけにしてほしい」とあいさつした。前期(~10月18日)と後期(同24日~11月23日)で展示物を入れ替える。

2026年9月28日山形新聞より