米沢・朝倉交流会、福岡の団体と盟約

米沢藩9代藩主上杉鷹山がつないだ縁で、米沢市の米沢・朝倉交流会(北村正敏会長・S41卒)と福岡県朝倉市の秋月ルネサンス協議会(田尻雄輝会長)が交流盟約を締結した。260年以上の時を超えて改めて結んだ今回の契りを機に、両団体会員がさらに交流を深め、先人の功績を末永く語り継ぐことを誓った。

交流盟約を結び、握手する米沢・朝倉交流会の北村正敏会長(右・S41卒)と秋月ルネサンス協議会の田尻雄輝会長=米沢市・ホテルモントビュー米沢

米沢藩4代藩主上杉綱憲の子豊姫(のちの瑞耀院・ずいよういん)は秋月藩(現在の朝倉市)4代藩主黒田長貞(ながさだ)に嫁ぎ、2人の子春姫が高鍋藩(現在の宮崎県高鍋町)6代藩主秋月種美(たねみつ)と結婚した。米沢藩8代藩主重定に男子が生まれなかったため(のちに誕生)、豊姫は種美との子で自身の孫にあたる鷹山(幼名は松三郎、のちに治憲)を上杉家に養子として送り出すことを推薦。鷹山が米沢藩主を継いだ。

また鷹山の兄・秋月種茂(たねしげ)の子に当たる長舒(ながのぶ)は跡継ぎのいなかった黒田家に養子に入った。長舒が秋月藩代藩主に就くことで秋月藩は取りつぶしの危機を免れた。長舒は鷹山の政治を範として藩政に努め、産業や農業、教育の振興に力を尽くした。上杉鷹山、秋月種茂、黒田長舒は「秋月三名君」として敬われている。

この縁で米沢、朝倉両市民は長く民間交流を継続。機運の高まりを受け米沢市民有志が2018年7月、米沢・朝倉交流会を設立した。秋月ルネサンス協議会は朝倉市の歴史関係など5団体が23年に作った。両団体は高鍋町を加え、3市町持ち回りで「秋月三名君フォーラム」を開いている。

交流盟約締結式が12日、米沢市のホテルモントビュー米沢で行われ、朝倉市の8人を含め約50人が出席。米沢側の北村会長と朝倉側の田尻会長が交流の歴史を振り返り、「秋月家、黒田家がいなければ鷹山の藩政改革はなかった」「盟約は青少年の教育に寄与する」「お互いの発展につなげたい」とあいさつし、盟約締結書に署名、調印した。

また米沢市と高鍋町、高鍋町と朝倉市がそれぞれ姉妹都市であるとして、この盟約を米沢、朝倉両市の姉妹都市提携につなげ、3市による「トライアングル姉妹都市」を目指すことを確認した。28年に迎える朝倉市の市制施行20周年を実現の目標に据えた。

2025年7月27日山形新聞より