置賜地域の最上川沿いに自転車でゆったり散歩するように走る専用道路「ポタリングロード」をつくろうと、米沢市の自転車愛好者が活動している。各市町に老若男女が楽しめるルートもつくり、地域活性化や交流人口拡大を目指す。約10人が「おいたまポタロを創る会」を組織し、会長に就いた米沢市笹野の団体職員大沼剛さん(64・S54卒)は「いずれルートを酒田市の河口までつなげたい」と夢を語る。
おいたまポタロを創る会がポタリングロードの始点として想定している直江堤公園=米沢市 ポタリングは自転車で街や自然の中を散歩するように走ることで、「ゆっくり行う」などの意味がある英語「potter」を基にした言葉とされる。「ポタロ」はポタリングロードの略。ポタリング愛好家の大沼さんは。置賜地域では各方面で交流が停滞していると感じ、交流促進の機運を高めようと、仲間を誘って活動を始めた。
置賜地域のポタロは、米沢市の直江堤公園から白鷹町のヤナ公園あゆ茶屋まで長さ40キロ超を想定。同市から高畠町まで約15キロは既存の置賜自転車道がある。他地域では雑草が生い茂ったり舗装が破損していたり、走りにくい場所が多い。
自転車道整備は多額の費用がかかるが、最上川沿いは堤防道路が設けられている区間が多く、できるだけ既存設備を活用する考え。ゆくゆくは米沢―酒田間でポタリングコースを設定し自転車と芋煮会、桜の植樹などを組み合わせたイベントも企画する構想を持つ。
同会は近く、整備を求めた署名活動を始める予定で、官民連携コンソーシアム設立につなげる考え。ユーザー参加型アプリも作り、ポタロを走ることで他愛好者と連携できることで一体感を醸すことも検討する。
今後は何度か試走会を開き活動の起爆剤にする。ポタロの整備は観光振興や交流人口拡大に加え、健康増進、人材育成、青少年の教育にも役立つと考える大沼さん。「本県を象徴する最上川を縦糸、各市町村の自転車道を横糸とし、地域の魅力を体感できる。置賜にポタリング文化を根付かせたい」と意欲を語る。
2025年8月4日山形新聞より




