受賞を報告する島津祐介社長と結城秀人社長(右・S54卒)=南陽市役所

6次産業化に取り組む全国の優れた事例を顕彰する「6次化大賞」(主催・日本食糧新聞社)で南陽の2社の商品が入賞し、報告会が4日、同市役所で開かれた。それぞれ商品の魅力だけでなく、地域と連携しながらの取り組みが評価を受けた。

市内宮内でジェラート専門店の「gelato En(ジェラートエン)」を運営するサンドーデザイン(島津祐介社長)が「日本食糧新聞社賞」、市内椚塚の結城酒店(結城秀人社長・S54卒)が協賛企業特別賞に当たるJR東日本商事の「お取り寄せ切符賞」に輝いた。8回目の今回は全国35社が出品し、書類審査や試食、プレゼンテーションなどを経て、11月9日に賞が決まった。

サンドーデザインの「クラフトジェラート」は、パートナーシップを結ぶ地元の優良生産者から提供された形やサイズなどが流通規格に乗らなかった高品質の果樹を使用。生産者と二人三脚で、地域、環境を一緒に次世代につなげるために高付加価値を目指した点が認められた。結城酒店のブドージュース「トー度二〇2022マスカット・ベーリーA」はブドウ本来の味わいが引き立つ点に加え、担い手育成や耕作放棄地の解消を目指した取り組みも評価された。

報告会には島津、結城両社長が訪れ、白岩孝夫市長に「高品質のものを提供する産地として、可能性を感じた」「首都圏の駅などで販売されれば、南陽のPRになる」と喜びを語った。白岩市長は「(つながりのある)リンベルの優れた県産品ギフト『山形の極み』などに推薦したい。市場の評価向上にもつなげたい」と激励した。

2023年12月6日山形新聞より