入賞を報告する漆山陽子さんと結城秀人社長(S54卒) =南陽市役所

6次産業化に取り組む優れた事例を顕彰する「6次化大賞」で南陽市の2社が入賞し、報告会が8日、同市役所で開かれた。市特産のブドウを全国にPRする取り組みと将来性が評価された形で、行政関係者とともに自信を深めている。

6次化大賞は日本食糧新聞社が主催し、今回で6回目。今年は全国から29社が出品し、書類審査や試食、プレゼンテーションなどを経て入賞作品を決定した。

南陽市から入賞したのは漆山果樹園(漆山和志社長)の「無添加出来立てブドウのジェラート3種」と結城酒店(結城秀人社長・S54卒)の「樹齢80余年のマスカットベリーAワイン」。漆山果樹園は協賛企業による「JALUX賞」とJR東日本商事の「お取り寄せ切符賞」をダブル受賞した。結城酒店は審査委員特別賞を受賞した。

漆山果樹園の妻・陽子さんと結城社長が市役所を訪れ、白岩孝夫市長に喜びを語った。「自社の商品だけでなく、南陽市のブドウをPRできてよかった。ブドウを感じてもらえるようにこだわって製造したものを評価されてうれしい」と漆山さん。結城社長は「6次産業化に、生産者としてではなく酒販売店として関わることを評価された。今後も精進したい」と話した。

2人は白岩市長や市職員と今後の産業振興についても議論。白岩市長は「入賞は(さらなるブドウの)ブランド化のきっかけになる。市としても支援していきたい」と話していた。

2021年12月11日山形新聞より