東北六県囲碁大会で初優勝の本県チーム監督・安田道隆さん

 「歴史的瞬間に立ち会えて感動した。全力を尽くしてくれた選手たちに感謝したい」。第65回東北六県囲碁大会(盛岡市・6月26、27日)で監督として本県チームを初の団体戦優勝に導き、ほっとした表情を浮かべた。団体戦の優勝は本県囲碁界の悲願だっただけに喜びもひとしおだ。

 快挙を成し遂げた選手3人は旧知の仲だ。大将・太田尚吾六段(山形市・H18卒)に対しては幼い頃に指導し、副将・斎藤欣也六段(酒田市)が仕事で米沢にいた時には一緒に囲碁を打つ機会があった。先方・舩山悠介六段(高畠町)が高校生の時には自宅を訪れて囲碁を教えた。かつての“門下生”たちの活躍には「成長した姿を見ることができてうれしい」と目を細める。

 大会中に心掛けていたのは選手たちを信頼すること。対局後に細かくアドバイスすることはなく、選手たちの盤上での判断と実力を信じ続けた。「みんな既に私の実力を超えている。信頼するしかない」。選手たちもこの思いに応え、大仕事をやってのけた。

 普段は毎週1回、米沢市内のコミュニティセンターで、お年寄り向けに囲碁の打ち方を教えている。「囲碁の面白さを多くの人に知ってもらいたい」と目を輝かせる。

 囲碁を始めたのは「8歳のころ」と振り返る。囲碁と出会って70年を超えたが、「元気なうちはまだまだ打ちたい」とプレーヤーとしての意欲も尽きない。米沢市内で1人暮らし。

2021年7月14日山形新聞より