東北労働金庫長井支店・入庫6年目・松浦勇太さん(H25卒)

県内で働く先輩たちに、仕事のやりがいや自分の体験を語ってもらう「山形でキャリアアップ」第16回は東北労働金庫長井支店(長井市)で働く入庫6年目の松浦勇太さん(28・H25卒)に聞いた。

確認は丁寧に、仕事を抱え込み過ぎない

-仕事の内容を教えてください。

「長井支店は西置賜1市3町を管轄し、13人の職員がいます。渉外担当として主に長井市と飯豊町のお客さまを訪問しています。ろうきんの主な取引先である労働組合員の方や働く皆さまの生活を支えるべく、生活応援運動(家計収支改善・資産形成)を推進し、各種ローンのお申込み受け付けや投資信託の販売などの業務に携わっています」

-これまで印象に残っている仕事は。

「融資担当だった入庫1年目、当時の上司から『ろうきんは融資残高の9割超が個人の方への貸し出しとなっている。融資業務の習得がお客さまの生活を豊かにすることにつながる』と教わりました。そんな時、お客さまから車のローンが残っているが、必要な2代目を購入するためのマイカーローンの相談を受けました。月々の返済額を少しでも軽減するため、一本化をご提案したところ制約となり『負担が減った分で貯金する余裕もできた』と非常に喜んでもらえました。1年目の私にとって、やりがいを感じるとともに大きな自信になりました」

-仕事上で心掛けていることはありますか。

「労金は働く人がお互いに助け合うことを目的に資金を出し合って設立されました。勤労者である会員の生活を支援し、夢をかなえることが使命です。その使命を実現していくため、支店ごとに預金や融資などの目標があります。目標達成に向け、段階的なゴールを設定しながら日々の仕事に取り組んでいます。日頃から上司や同僚と積極的にコミュニケーションを図り、チーム力を高めて課題解決につなげています。また、第一印象が大事だと思うので、特にあいさつを大切にしています」

-失敗から学んだことはありますか。

「大きな失敗をしないために確認を丁寧にすること、仕事を抱え込み過ぎないことの二つを大切にしています。上司や同僚には早めに相談するようにしています。万が一、失敗したとしても繰り返さないことが重要だと思います」

-今後の目標は。

「30歳を超えると部下を指導する立場になります。質問されたことに的確に答えられるよう、融資や資産形成に関する知識を学び直すなど自己研さんに努めていきたいです。さらに、お客様個々の状況に応じて的確なサポートができる職員になりたいと思います」

-休日はどのように過ごしていますか。

「妻と2人で出かけることが多いです。2人ともラーメンが好きなので、口コミを見たり同僚のお薦めを聞いたりして県内各地のお店を巡っています。また、地元川西町の草野球チームで昔からの仲間と一緒に体を動かしてリフレッシュしています。同い年の大谷翔平選手のように打って、走って、投げての全力プレーはできませんが、けがに気を付けて楽しんでいます」

まつうら・ゆうたさんは川西町出身。米沢興譲館高、東北学院大経済学部卒。2017年4月に入庫し、村山支店を経て20年から長井支店勤務。小中高と野球に打ち込んだ。

★東北労働金庫 1951(昭和26)年に設立。2003年に東北6県の労働金庫が合併して発足した。本県12店舗など計70店舗を持つ。出資金は84億円。団体会員数5498会員。職員数1097人(いずれも22年3月末現在)。本店所在地は仙台市青葉区北目町1の15。

2022年9月5日山形新聞より