明治大農学部(川崎市)で農畜産物の生産やブランド化について学ぶ学生たちが、6日から8日にかけて置賜地域を訪れ、川西町で米沢牛肥育農家の生の声を聞くなどフィールドワーク活動に取り組んだ。
今春に同学部を卒業し、実家の牧場で働き始めた寒河江晴希さん(22・H30卒)=同町堀金=が縁で、置賜への訪問が実現。大江徹男教授(東根市出身)のゼミで学ぶ学生11人が参加した。
牧場では、寒河江さんが畜舎を案内しながらブランド牛認定に必要な条件を解説。牛ふんを堆肥にした有機肥料で、牛が食べる飼料用米の栽培を行う循環型農業について紹介すると、学生たちは熱心にメモを取って学びを深めていた。
4年の安井一季さん(22)は「ブランド農畜産物が豊かな自然の中で生産されることを、じかに見られて良かった。農業に取り組む上での課題を生の声で聞けたことも、今後の研究の参考になった」と話した。学生たちは、高畠町上和田で行われる有機農業の現場や、同町の高畠ワイナリーも見学した。
2022年9月9日山形新聞より