梅津幸保さん(77・S39卒)

斎藤茂吉文化賞委員会(委員長・吉村美栄子知事)は9日、県庁で同委員会を開き、2022年度受賞者に3個人を選んだと発表した。受賞したのは、人文科学(郷土史)分野の梅津幸保さん(77・S39卒)=米沢市万世町梓山、美術(書道)分野の鈴木千岳さん(80)=天童市北久野本3丁目、音楽(合唱)分野の吉田ユカリさん(82)=山辺町山辺。贈呈式は山形市の文翔館で11月3日に行われる。

梅津さんは置賜地方に特徴的な石造物(石碑)の「草木塔」について、初めて悉皆調査を行い、その後の草木塔研究に影響を与えた。万世大路の調査を進め、選奨土木遺産の認定や「未来に伝える山形の宝」の登録に貢献した。置賜民俗学会顧問、歴史の道土木遺産萬世大路保存会長を務めている。(中略)

斎藤茂吉文化賞は1955(昭和30)年に創設された。芸術、学術の分野で功績があり、本県文化の向上に寄与した個人・団体を顕彰している。第68回の今回を含め、受賞者は184人、35団体となった。

万世大路、交流人口の拡大に 人文科学(郷土史)梅津幸保さん(米沢) 

「身に余る光栄だ。地道に活動できたのは、皆さんのおかげだと思っている。万世大路を通じて交流人口の拡大につなげたい。核家族化が進み、素晴らしい日本の歴史や文化が家庭内で伝承されにくくなっている。記録に残すなど工夫し、公正に受け継ぎたい。」

2022年9月10日山形新聞より