「置賜の民俗」第30号

置賜民俗学会(森谷英一会長)が会誌「置賜の民俗」第30号を発刊した。同会顧問で2022年度に斎藤茂吉文化賞を受賞した梅津幸保さん=米沢市=(S39卒)の活動成果を特集している。

梅津さんは置賜に多く見られる「草木塔」について、詳細に調査し、その後の研究に影響を与えた。万世大路の調査を進め、選奨土木遺産の認定や「未来に伝える山形の宝」の登録に貢献した。

特集では、受賞記念講演で、獅子踊り、火縄銃の発砲演武、万世大路、草木塔をテーマに、梅津さんが解説した要旨を収録した。梅津さんの活動に関連した文章のほか、近世会津領における湯殿山信仰習俗や置賜地域の和算などに関するリポートを掲載している。

同学会は会員43人。研究発表会や研修会、会誌発行などの活動を行う。会誌は千円。米沢市内の書店や伝国の杜などで取り扱っている。問い合わせは副会長の清野春樹さん0238(23)1729。

2024年1月17日山形新聞より