昭和の日常を切り取った作品が並ぶペーパークラフト展=寒河江市・道の駅寒河江チェリーランドさくらんぼ会館

ペーパークラフト作家、中村隆行さん(66・S50卒)=米沢市木場町1丁目=の作品展が、寒河江市の道の駅寒河江チェリーランドさくらんぼ会館で開かれている。昭和の日常を切り取った作品約100点が並び、来場者を和ませている。

紙を立体的に切り貼りして制作する。会場には、約50人の子どもが校庭の雲梯や登り棒で遊ぶ様子を表現した大作や、バイクのライダーが工場の夜景を眺めている光景などが展示されている。太宰治、芥川龍之介、三島由紀夫らの文豪が居酒屋で酒を酌み交わす作品は、発光ダイオード(LED)と組み合わせてにぎやかさと幻想的な雰囲気を演出している。

中山町から訪れた会社員山本詩織さん(36)は「自分の知らない時代の作品も多いが、懐かしい気持ちになった。紙でできているとは思えない」と見入っていた。来月4日まで。

2023年5月18日山形新聞より