日本の有機農業の草分け的な存在で、農民詩人の星寛治さんが7日午後11時33分、心不全のため高畠町の公立高畠病院で死去した。88歳。高畠町出身。自宅は高畠町元和田2544。葬儀は12日午後1時半から高畠町高畠1327の2、ナウエルホール高畠で営まれる。一般焼香は同日正午から。喪主は養子孝浩氏。
星さんはコメや果樹などを栽培し、1973(昭和48)年に若手農家で町有機農業研究会を結成して有機農業を実践。生産者と消費者を直接つなぐ独自の流通ルートをつくった。町教育委員長、浜田広介記念館副理事長などを歴任。塾長だった「たかはた共生塾」が2006年に山新3P賞・平和賞を受けた。
山形市の詩人真壁仁に師事し、農民文学誌「地下水」同人として、農民の視点から詩やエッセーなどを執筆した。主な著書に詩集「滅びない土」「種を播く人」、エッセー「鍬の詩」「農から明日を読む」など。10年度斎藤茂吉文化賞を受賞。
2023年12月9日山形新聞より