企業研修に特化、改革力養う

米沢藩9代藩主・上杉鷹山の精神や教えを学び、企業の成長と改革につながる研修ツアーが旅行商品として発売された。川島印刷(米沢市、川島良範社長・H6卒)が米沢観光コンベンション協会と「自力本願の地 米沢」推進協議会を組織し、「自分に誓う旅」として商品化。観光要素は排除し、企業研修に特化しており、財政再建と産業振興に尽力した鷹山のように。企業の成長と改革につなげる力を養う。

旅行商品となった上杉鷹山の精神に学ぶ研修のモニターツアー=昨年11月、米沢市

藩主就任当時、藩財政は困窮していたが、鷹山は前を向き、未来を切り開くため藩政改革につ力を尽くした。「なせば成る なさねば成らぬ 何事も」の言葉は諦めずに挑戦するものの意思と実行力の大切さを説き、「自力本願」の言葉で表される。その精神は今も脈々と米沢に語り継がれ、遺した文化は各所に根付いている。

厳しい環境下でも改革に挑む心意気は現代社会でも欠かせず、鷹山の教えを地域資源として活用し、リーダーシップ養成や自立心、行動力を磨くには最適で、モニターツアーで得た意見を参考に1泊2日で、座学と体験を通じて学ぶプランを考案した。

初日は上杉博物館と鷹山を祭る松岬神社を見学し、藩財政と改革に関する基礎知識を習得。昼食は上杉伯爵邸で、米沢の食文化を象徴する特別メニューを味わい、凶作に備え食べられる植物を記した手引書「かてもの」をまとめ、保存食文化の発展に寄与した思いを学ぶ。3時間にわたる座学では、鷹山の精神を社業に生かす方策を考える。

2日目は体験研修。三つのコースから選択でき、企業の現場見学、草木塔探訪、里山でのリーダー研修がある。最後は鷹山が財政立て直しを誓った白子神社を訪ね、絵馬に自分の決意を記す。参加者には予習用の資料と課題図書を送付する。

修了者が観光のために再訪することも期待でき、川島社長は「不透明、不安定な時代だからこそ、学ぶことは多い。参加者が鷹山公の教えを自社で生かし、未来を考える機会になれば良い」と話している。

企業向け体験研修ツアー「自分に誓う旅」

7月24、25日、9月4、5日、10月23、24日、11月13、14日、来年1月22、23日、2月26、27日で、申し込みは出発の60日前まで。料金は選択プランや参加人数、宿泊施設によって異なる。研修費、体験料、市内交通費、宿泊費、食事代を含め1人7万6000~16万8100円。予約、問い合わせは道の駅米沢総合観光案内所0238(40)8400。

2025年7月13日山形新聞より