完成した佐勇山形第二工場。4月から稼働しており、冷凍ピザの製造を手掛ける =米沢市の米沢オフィス・アルカディア

イタリア食材輸入卸売業の佐勇(東京、佐藤広志社長・H6卒)の山形第二工場が米沢市の米沢オフィス・アルカディア内に完成し、30日、竣工式が行われた。販売好調の冷凍ピザの生産を増強する目的で、新たに約120人を雇用した。既に4月から稼働している。

第二工場は従来工場に隣接し、鉄骨コンクリート2階建て、延べ床面積約3670平方メートル。生産ラインを一部自動化し、商品の安定供給につなげる。同社は2019年12月に米沢に工場を構え、当初は従業員約80人ほどで操業していた。その後、大手コンビニエンスストア向けの冷凍ピザの売り上げが伸びて事業を拡張、現在は従来工場と合わせて約420人が勤務している。新型コロナウイルス禍で内食需要が高まる中、本場の食材を使い、生地を手作りするなどのこだわりが受けているとみられるという。

竣工式には関係者約110人が出席。神事の後、希望者が工場内を見学した。佐藤社長は「雇用面などで最大限貢献できれば。地域の皆さんとともに歩んでいきたい」と話した。

同社は米沢織の仲買業として1950(昭和25)年、米沢市で創業。99年にイタリアからの食品輸入を始め、チーズやトマトの缶詰などを取り扱うほか、冷凍食品の加工販売も手掛けている。

2022年5月31日山形新聞より