米沢市の印刷会社がクラフトコーラを発売した。米沢の人々江戸時代受け継がれる、困難に陥っても立ち上げる「雑草魂」をコンセプトに、原料に同市で食用にも親しまれるウコギを使い「雑草コーラ」と命名した。すっきりとした喉越しで爽やかな味わい。障害者施設に製造を依頼し、手作りで無添加が特長だ。
米沢市産ウコギを使い、川島印刷が発売した「雑草コーラ」炭酸水などで希釈して飲む。 川島印刷(米沢)×Leap(川西)
企画販売は川島印刷(川島良範社長・H6卒)で、製造を担うのが就労継続支援B型事業所Leap(リープ・川西町)。川島印刷の沼沢静江さん(44)は、米沢藩の財政を立て直し、ウコギや野草の活用など9代藩主・上杉鷹山の精神の着目。クラフトコーラ人気の高まりも受け「雑草魂」をコンセプトにした商品を発案した。旧東沢小でカフェを運営するリープの横山森之施設長(46)に持ちかけ、製造者が決まった。
製造工程では、同市産ウコギをサトウキビ由来の原料糖やコーラナッツ、スパイスと共に、ずんどうで1時間半ほど煮込んだ後、ろ過して固形物を取り除く。それを瓶詰めし、加熱殺菌して封を貼れば完成だ。
5倍希釈推奨で、炭酸水やミルク、ビール1対4の比率で割り、お好みでシロップで入れて飲む。炭酸水で割った上でウイスキーを入れるのもお薦めで、原液でアイスやかき氷にかけてもよい。割合を変え、自分好みを探るのも楽しい。
鷹山は凶作で苦しむ領民のため、野草や山菜の調理方法をまとめた手引書「かてもの」を編さん。食用を兼ねた垣根としたウコギを栽培することを奨励した。
コンセプトに関して沼沢さんは「米沢の人たちは草木を大切にしてきた。そのたくましさは市民の生き方そのもの」と説明。困難を知恵と努力で乗り越える鷹山の「自力本願」の精神も雑草コーラのストーリー性を高めると話す。横山施設長は清涼飲料水製造の許可を苦労して取得し、「製造に関わることは利用者にのやりがいにつながる」と語る。
「応援ドリンク」として決意を固めたい時や気合を入れたい時に飲むことを推奨し、夢や目標に向かって頑張る人への贈り物に最適としている。200ミリリットル入りが2700円で、同社や上杉城史苑で扱う。千ミリリットル入りの業務用もある。問い合わせは川島印刷0238(21)5111。
2025年8月5日山形新聞より




