米沢市が開業医誘致のため2024年度に創設した診療所開設支援補助金に関し、近藤洋介市長は2、3号目の交付先を明らかにした。いずれも市出身の眼科医で、同日の定例記者会見で説明した。

交付先は、金子優医師(47・H9卒)と渡部昌久医師(41・H14卒)。

金子医師は山形大学医学部附属病院から診療応援で派遣されていたよねざわ眼科(同市中央3丁目)を今月5日に承継した。

金子優医師(47・H9卒)山形大医学部付属病院HPより

一方、千葉県の徳洲会野田総合病院に勤務している渡部医師は、同市成島町3丁目で渡部眼科クリニックを3月30日に開業する。

渡部昌久医師(41・H14卒)

市によると、市内には5つの眼科専門医があるが、白内障手術が可能なのは市立病院とよねざわ眼科のみで、10カ月待ちになることもあったという。両医師は補助金を手術機器などの購入に充てており、患者はのスムーズな医療サービスの提供が期待される。

補助金制度は、医師の高齢化で医療機関の閉鎖が相次ぐ中、開業を希望する医師の費用負担を軽減し、地域医療体制を維持する目的。最大1千万円が助成され、建物の新築や改修、医療機器の購入などに活用できる。昨年10月には第1号として内科などを診療科とするクリニックが同市窪田地区に開院した。

近藤市長は「制度が少しずつ認知されており、今後の医師確保にも期待したい」。金子医師は「20年以上培ってきた医療経験を地元米沢にしっかり還元する」と話した。

2026年1月10日山形新聞より