女子生徒で初めて生徒会長になった佐藤(旧姓:島貫)千恵美さん(H14卒)からの投稿です。

川西町こども食堂「なかよしキッチン」代表・佐藤千恵美さん(H14卒)

「食料品配布や子ども服のおゆずり会も」

川西町こども食堂「なかよしキッチン」は、町内の子育て世代などを対象にした食事会、余剰食品を無償提供する「フードパントリー」、子ども服のおゆずり会など、多彩な取り組みを展開している。生活困窮世帯に対する支援という発想ではなく一連の活動を地域内の交流の場と位置付けており、毎回多くの親子連れなどでにぎわう。代表の佐藤千恵美さん(40・H14卒)=上小松=に今後の展望などを聞いてみた。

-活動を始めたきっかけを教えてください。

「ママ友と子育てに関わる様々な悩みを共有する中、保護者同士が交流したり、子どもが伸び伸び過ごしたりできる場所が欲しい、という共通の課題にたどり着きました。自分たちの課題は自分たちで解決しようと、2019年からこども食堂を始めました」

-新型コロナウイルス禍では苦労もありましたか。

「感染予防対策を徹底するなど難しい運営が続いたことは事実です。ですが、大勢が集まって食事できない環境だったからこそ、お弁当のテイクアウトのほか、食料品配布、子ども服のおゆずり会といった食堂以外の活動に取り組み、結果的に多くの人と関わるきっかけにもなりました」

-苦境の中でなぜ活動を継続できたのでしょう。

「固定観念にとらわれずに行動したことが大きかったと思います。子ども食堂の意味合いを『食事を提供する場所』というだけではなく、『多くの人にとっての居場所』と捉え直し、今できることに取り組みました。残念ながらコロナ禍で活動をやめてしまったこども食堂もある中、視野を広げることで活動を継続できました」

-取り組みの手応えは。

「保護者の子育てに関する意識の変化を感じます。住民同士のつながりが希薄になっている社会の中で、自らの家庭だけで子育てをしなければならない世帯もあると思います。でも、なかよしキッチンのイベントに参加した保護者が、配膳や片付けといった様々な作業に関わるほか、住民から食材などの善意が提供されていることを知ることで、他の大人を含む地域全体で子どもを育てているという安心感が育まれていると考えています」

-最終的な目標は。

「住民による居場所づくりの取り組みとして活動を進化させ、互いに支え合う地域共生社会の実現に貢献したいと考えています。キッチンを利用した子どもたちにも、住み慣れた地域でたくさんの思い出をつくってもらい、将来的に川西町を大切に思う心を育んでほしいです」

2024年5月26日山形新聞より

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